食物繊維もタンパク質も多い食品は?
1品で両方稼げる6つと豆腐の落とし穴

食物繊維とタンパク質が両方多い食品のイメージ
監修者

高山 大輝Daiki Takayama

『 新しい自分へ 』

完全個室マンツーマンで、運動初心者・ジム通いに挫折経験のある方を中心に、トレーニング・食事・生活習慣をトータル設計しています。

RE:NEW personal gym 烏丸御池の高山です。

「タンパク質は意識しているのに、お腹の調子だけずっと悪いんです」

これ、体づくりを始めた方からいちばんよく聞く相談です。
がんばっている人ほど起きるので、余計にしんどいですよね。

食物繊維とタンパク質が多い食品を1つ知っておくだけで、この問題はだいたい解決します。


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タンパク質を増やした人ほど、食物繊維は減っていきます

理由はとてもシンプルです。

肉・魚・卵・乳製品・プロテインには、食物繊維がほぼ入っていません。
動物性の食品には、そもそも繊維という構造がないからです。

つまり「タンパク質を増やそう」と思って鶏むね肉とゆで卵とプロテインを足すと、増えるのはタンパク質だけ。
そのぶんご飯や野菜が減れば、食物繊維は静かに落ちていきます。

食物繊維には2種類あります。
水に溶けてゆっくり進む水溶性と、水を含んでかさを増す不溶性。前者は食後の血糖値が急に上がるのを抑える働きに、後者は腸を動かす助けになります。

どちらも「消化されないまま腸まで届く」のが仕事なので、消化・吸収されて終わるタンパク質とは、そもそも役割が違うんです。

✅ 「動物性のタンパク質=食物繊維ゼロ」 ― だから“両方入っている食品”を1つ持っておくのがいちばん早いです。

食物繊維とタンパク質が両方多い食品、この6つ

大豆・レンズ豆・ひよこ豆・オートミール・アーモンドが並ぶ食卓のイメージ
大豆・レンズ豆・ひよこ豆・オートミール・アーモンドが並ぶ食卓のイメージ

両方そろっているのは、実は植物性のごく一部だけです。
数字は文部科学省の食品成分表をもとにした、可食部100gあたりの目安です。

📋 100gあたり タンパク質/食物繊維

納豆(糸引き)… 16.5g / 6.7g
1パック45gなら約7.4g/約3.0g
→ 調理ゼロで両方乗る、いちばん現実的な一品

大豆(ゆで)… 14.8g / 6.6g
水煮パックそのままでOK
→ サラダ・味噌汁・カレーに放り込むだけ

レンズ豆(ゆで)… 11.2g / 9.4g
浸水なしで15分ほどで煮える
→ スープにすると一度に量を食べられる

ひよこ豆(ゆで)… 9.5g / 11.6g
食物繊維は6つの中で最上位クラス
→ ミックスビーンズの缶・パックが手軽

オートミール… 13.7g / 9.4g
1食30gなら約4.1g/約2.8g
→ 白米(食物繊維ほぼゼロ)と入れ替えるのが効く

アーモンド(素焼き)… 20.3g / 11.0g
20粒でおよそ25g前後
→ 間食をこれに替えるだけで両方が上乗せされる

枝豆(ゆで)も、タンパク質11.5g・食物繊維4.6gと十分に優秀です。
冷凍を常備しておくと、あと一品が足りない日にそのまま使えます。

並べてみると分かりますが、両取りできるのは豆・全粒の穀物・ナッツの3グループにほぼ集約されます。
この3つだけ覚えて帰れば、スーパーで迷いません。


同じ大豆なのに、豆腐だけ食物繊維がありません

ここが、いちばん見落とされるところです。

「大豆製品なら食物繊維も摂れているはず」と思って豆腐を食べている方、とても多いんです。
ところが実際の数字を見ると、話が変わります。

繊維が残る

納豆・ゆで大豆

豆をまるごと食べる。
納豆100gで食物繊維6.7g。
ゆで大豆100gで6.6g。
皮も中身もそのまま口に入る。

繊維が抜ける

木綿豆腐

豆乳を搾って固めたもの。
100gで食物繊維0.4g。
タンパク質は7.0g残るが、
繊維はおから側へ移る。

豆腐が悪いわけでは、まったくありません。
消化がよくて安く、タンパク質もきちんと摂れる優秀な食品です。

ただ「豆腐を食べているから食物繊維は足りている」という計算だけは成り立たない、ということです。
同じ大豆でも、搾るか、まるごと食べるかで16倍以上の差がつきます。

豆乳も同じ理屈です。
繊維はおから側に残るので、飲み物からは期待できません。

✅ 「加工が進むほど、食物繊維は落ちる」 ― 豆は“まるごと”に近いほど両取りできます。

1日の目標に届かせる、いちばん簡単な足し方

食物繊維の1日の目標量は、食事摂取基準(2025年版)で成人男性がおよそ20〜22g以上、成人女性が18g前後以上とされています。

タンパク質のほうは、体づくりをしている方なら1食20g前後がひとつの目安です。

この2つを同時に狙うとき、おかずを増やそうとすると量も費用も跳ね上がります。
うまくいっている方は、だいたい「置き換え」から入っています。

📋 増やさず、入れ替える3手

1. 朝のパンや白米をオートミール30gに
タンパク質+約4g、食物繊維+約3g
→ 主食を替えるだけなので手間がゼロ

2. 副菜のサラダに大豆かミックスビーンズを50g
タンパク質+約5g、食物繊維+約4g
→ 水煮パックを開けて乗せるだけ

3. 間食を素焼きアーモンド20粒に
タンパク質+約5g、食物繊維+約3g
→ 噛む回数が増えて、食べすぎも起きにくい

この3つを足すと、1日でタンパク質がおよそ14g、食物繊維がおよそ10g上乗せされます。
おかずの品数は1つも増えていません。

ひとつだけ注意点があります。
食物繊維は、今までほとんど摂っていなかった人が急に増やすと、お腹が張ることがあります。

まずは3手のうち1つだけを1〜2週間続けて、体が慣れてから次を足してください。
水分も一緒に増やしておくと、進み方が変わってきます。


買い物かごに豆を1つ入れるところから

栄養の話になると、つい計算から始めたくなります。

でも実際に変わっていくのは、計算した人ではなく、納豆と水煮大豆をかごに入れて帰った人のほうです。

白米をオートミールに替える。
サラダに豆を乗せる。
おやつをアーモンドにする。

体つきやお腹の調子が変わるのは数週間先ですが、その日の食事はもう変わっています。

この記事のまとめ

✅ 肉・魚・卵・プロテインに食物繊維はほぼゼロ。増やすほど繊維は減る
✅ 両方多い食品は納豆・ゆで大豆・レンズ豆・ひよこ豆・オートミール・アーモンドの6つ
✅ 覚えるのは「豆・全粒の穀物・ナッツ」の3グループだけでいい
✅ 同じ大豆でも木綿豆腐の食物繊維は100gで0.4g。搾ると繊維は抜ける
✅ 主食・副菜・間食の3か所を入れ替えれば、品数を増やさず両方届く


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